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コグレブログ

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「舞姫」森鴎外
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    「現代語訳 舞姫」森鷗外著、
    井上靖(1907生まれ1991)訳、ちくま文庫、
    2006年発行


    森鷗外
    (1862島根県生れ1922)
    東京医学校卒、陸軍軍医、1844ドイツ留学


    現代語訳「舞姫」井上靖訳、
    1982年、古典8『舞姫 雁』学習研究社刊行

    平成15年文科省検定済高校用教科書『精選現代文』(筑摩書房)所収

     

    私は自分が信じて頼む心を生じた人に、突然ものを問われた時は、咄嗟の間に、その答えの範囲もよくも計算しないで、すぐ承諾してしまうことがある。
    そして承諾してしまった上で、それの為し難いことに気付いても、強いて承諾した時の思慮の足りなかったことを思い隠し、我慢してこれを実行すること屢々である。


    私は我が身一つの進退についても、またわが身に関係のない他人のことについても、決断できると自ら心に誇っていたが、
    この決断は順調にある時だけのことで、逆境の時には通用しない。

    自分と人との関係を照らそうとする時は、頼みにしていた胸中の鏡は曇ってしまう。

    ああ、
    相沢謙吉がごとき良友は世にまた得難かるべし。
    されど我が脳裏に一点の彼を憎むこころ今日まで残れりけれ。

    | 森 鴎外 | 16:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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